豪華寝台列車の旅 〜カシオペアで行く初夏の北海道〜

(2008年6月)

2008年当時、寝台客車列車としては最新型の車輌を使用した豪華寝台特急列車「カシオペア」に乗って、妻と二人で初夏の北海道へ旅に出ました。
その1ヶ月前の早朝、都内某駅の「みどりの窓口(JRの指定席券等の発行窓口)」でその日一番に並んで午前10時発売の切符を依頼しました。
狙いは最後尾の眺望が楽しめる個室A寝台の展望スイートです。
そのチケットは競争率が高く、念のため展望以外のスイートを第2希望としてお願いしてありました。
何日か通う覚悟でいたのですが、展望の部屋は逃したものの1回目で2号車のスイートを取ることができました。
ディナーの予約も合わせてお願いし、念願の「カシオペア」乗車が実現できました。

さて、列車が決まれば次は北海道内の旅程を検討します。
今回は「ぐるり北海道フリーキップ」を使い道内の特急列車は自由に乗れるように準備しました。
ちなみにこの切符、「カシオペア」は対象外になるので、その分は出費がかさみます。
「カシオペア」で札幌到着後、そのまま足を延ばして旭川経由で美瑛まで行くことにしました。
その日の宿は札幌、翌日は登別温泉に宿泊して最後は大沼公園近くのホテルで過ごし、帰ってくる計画です。


【一日目】 上野

北海道へのいざな
〜上野駅13番ホーム〜
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全盛期の上野発の寝台列車は、そのほとんどが夜の出発でした。

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上野から札幌までの長い時間を有効的に過ごせるように、「カシオペア」はそれまでより早めの明るい時間に出発します。

〜EF81形電気機関車の雄姿〜
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大宮を出ると次第にスピードを上げ、夕闇迫る関東平野を北へ向かいます。
そろそろ夕食の時間です。

(乗車日とは別の日に撮影)

ダイニングカーでディナー
〜メインディッシュ〜
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夕食のセッティングは3回ありますが、1回目は懐石御膳のみです。
フランス料理を予約したため2回目の席となりました。

肉料理は「牛フィレ肉のソテー 温野菜添え 赤ワインソース」です。

皿には「CASSIOPEIA」のロゴが入っています。

カシオペアスイートで寝る
〜ベッドルーム〜
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展望室以外のカシオペアスイートは、1室が1階と2階の二部屋で構成されています。
2階がリビングで1階がベッドルーム。シャワー、トイレ、洗面台が完備され、快適に過ごすことができます。

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【二日目】 函館

ED79形交流電気機関車
〜函館〜
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青函トンネルを挟んで、青森・函館間はED79形交流電気機関車が「カシオペア」をエスコートします。
青森駅に停車して上野からのEF81形交直流電気機関車と交替しますが、青森での客扱いは無く、機関車の交換風景を観ることができません。
函館で見たその機関車は、「カシオペア」に似つかわしくない色褪せたものでした。
乗客の目に触れることがほとんどないとしても、何か寂しい感じがします。

DD51形ディーゼル機関車
〜函館〜
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函館から札幌まではDD51形ディーゼル機関車の重連による牽引です。
車齢は高いのですが、寝台列車用に美しく塗装された姿は新鋭機関車に見劣りすることはありません。
力強いディーゼルエンジンの音を響かせて、北海道の大地を高速で駆け抜けます。

トワイライトエクスプレスとの出会い
〜五稜郭〜
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函館に立ち寄らない大阪発札幌行の寝台特急列車「トワイライトエクスプレス」を横目に五稜郭駅を通過します。

「いかめし」で有名な駅
〜森〜
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早朝の森駅に停車します。ここは駅弁の「いかめし」でも有名なところです。
事前に予約をすると列車に合わせて持ってきてくれるサービスもあるとか。
一度は食べてみたいと思っています。

駒ヶ岳を望む
〜内浦湾〜
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大沼の辺りからは雲に隠れていた駒ヶ岳ですが、列車が海沿いに出た頃から全容が眺められるようになりました。
この山は火山活動が活発で、今でも登山には規制がかかっています。

到着
〜札幌〜
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札幌に到着した列車は、乗客を降ろすとすぐに車庫へ引き上げて行きました。
車内整備のうえ、当日の上野行の列車になります。

スーパーカムイ11号
〜旭川〜
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「カシオペア」をゆっくりと見送る間もなく、「スーパーカムイ11号」で旭川に向かいました。
札幌を出た列車は俊足を活かし、僅か1時間20分で旭川に到着します。

富良野線の列車
〜美瑛〜
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旭川からは富良野線のローカル列車に乗り換えて、昼過ぎに美瑛に到着しました。
上野を出て19時間40分余り、長かった列車の旅もここで一区切りです。

サイクリング
〜ケンとメリーの木〜
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美瑛の駅前で蕎麦を食し、自転車を借りて周辺をまわることにしました。
この辺りはかなりの勾配で、一昼夜列車に揺られた身体をほぐすのには最適でした。
気持ちよい汗をかくことができました。

〜ジャガイモの花〜
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一面のジャガイモ畑はちょうど花の盛りです。

〜親子の木〜
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広大な草原の中に仲良く並んでいました。

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畑の畝と作物が不思議な幾何学模様を演出します。

富良野線で旭川へ
〜美瑛駅に進入するローカル列車〜
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陽光を浴びて、初夏の爽やかな風に吹かれて、とても気持ちの良いサイクリングでした。

オホーツク6号
〜旭川〜
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旭川から札幌までは、網走始発のディーゼル特急「オホーツク6号」を選択して、少しでも乗車する列車の種類にバラエティを持たせました。
国鉄時代に製造された車輌のためか、懐かしい思いがしました。

この日は札幌駅前のホテルに泊まりました。

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【三日目】 札幌

トワイライトエクスプレスを撮る
〜苗穂-白石〜
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翌日、札幌で昼食をとることにしていたので、空いた時間で列車撮影を楽しみました。
札幌から程近い有名撮影地ですが、季節と時間から光の加減はそれ程よくはありません。
それでも、北海道では数少ない複々線区間なので列車はひっきりなしにやって来て、飽きることはありません。
メインの「トワイライトエクスプレス」を撮影して引き上げました。

午後も列車撮影
〜長都〜
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札幌で蟹料理を十分堪能し、登別へ向かいます。
札幌から妻とは行動を別にして、途中駅で列車撮影を楽しみました。
写真はDD51形ディーゼル機関車牽引の貨物列車です。
編成が短いのが残念ですが、この後に大阪行の「トワイライトエクスプレス」も撮影できました。

登別温泉
〜快適な宿〜
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妻とは南千歳で合流して登別温泉に向かいました。
せっかくの北海道なので、良い部屋を選びました。
畳の部屋、フローリングのリビング、それらとは別にベッドルームが用意されたとても広い部屋です。

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【四日目】 登別

登別温泉から大沼公園へ
〜登別〜
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北海道の観光旅行らしく、登別温泉から大沼公園へ移動します。
ここでも「ぐるり北海道フリーキップ」を使い、スーパー北斗に乗車します。
列車待ちのときに対向ホームをDF200形ディーゼル機関車牽引のコンテナ列車が通過してゆきました。

スーパー北斗6号
〜函館〜
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登別から約2時間で函館に到着です。
昼食を済ませてレンタカーで大沼公園に向かいました。
その途中で「昆布館」なるものに立ち寄りましたが、意外に楽しい時間を過ごすことができました。

大沼公園
〜駒ヶ岳〜
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午後は大沼公園を散策します。

駒ヶ岳と列車
〜大沼-仁山〜
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陽の長い季節なのでホテルに入る前に駒ヶ岳と列車のカットを撮っておきました。
上り札幌発函館行「スーパー北斗16号」は午後6時過ぎに通過します。

トワイライトエクスプレス
〜大沼-仁山〜
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「スーパー北斗16号」に遅れることおよそ6分、札幌を先発した上り大阪行「トワイライトエクスプレス」が通過します。
「トワイライトエクスプレス」が砂原を経由する間に、姫川を経由する「スーパー北斗16号」が先回りをする寸法です。

この日は近くのホテルに泊まりました。
木立に囲まれた落ち着いた雰囲気の宿で、ゆっくりと食事を楽しみリラックスできました。

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【五日目】 大沼

トワイライトエクスプレス
〜七飯-大沼〜
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この季節は夕方だけではなく、当然のことながら早朝からも列車撮影が可能です。
早起きをして、朝食前に出かけましたが、小沼の湖畔は霧が立ち込めていました。
霧の中からヘッドライトが浮かび上がり、「トワイライトエクスプレス」が通過してゆきます。

北斗星
〜七飯-大沼〜
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早朝とは言え、貨物列車も比較的多くやって来ますので、それほど退屈はしません。
午前7時過ぎに通過する「北斗星」の食堂車には、朝食が用意されていました。

北斗
〜大沼〜
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朝食の後、レンタカーを返却する前に大沼駅に寄りました。
駅員に写真撮影の旨を伝えて、駅のホームから通過する「北斗」を撮りました。
晴れていれば駒ヶ岳が背景となる構図ですが、残念ながらご覧のありさまです。

スーパー白鳥
〜函館〜
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大沼公園でレンタカーを乗り捨て、「スーパー北斗」「スーパー白鳥」と乗り継いで八戸に向かいます。

東北新幹線「はやて」
〜八戸〜
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旅のアンカーは東北新幹線E2系「はやて」です。
乗り継ぎを含めても、北海道の函館から大宮までは6時間を切ります。
往路の寝台特急とはまったく別の世界です。

北海道は定期的に何度でも行きたくなる魅力があります。


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