登山年月日  2011年 7月23日
参加人数  大人 2人
日程  日帰り
天候  晴れ時々曇り
距離  6.6Km
時間(休憩を含む)  4時間10分
スタート地点標高  1550m (白根火山ロープウェイ山麓駅)
最高点標高  2150m (本白根山付近)
ゴール地点標高  2020m (白根火山ロープウェイ山頂駅)
標高差(最大)   600m
累積標高  +818m、-345m
気温  24℃ (鏡池 午前 9時00分頃)

  (※ 標高、距離には誤差が含まれます)

2011年の夏、三週連続の山行となりました。
前週は山小屋一泊の行程だったので、この週は少し気軽にハイキング程度の山を選びました。
群馬県の草津白根山です。
草津白根山は、最高峰2171mの本白根山、2110mの逢ノ峰、2160mの白根山の三山を総称する山です。
このうち、2011年7月現在で山頂に登れるのは逢ノ峰だけで、本白根山および白根山の山頂は有毒ガスの危険から立入禁止とされています。
今回は山頂には到達できませんが、高低差と距離がそれなりにある本白根山を目指すコースを選定しました。

( 6:36) スタート地点(標高1550m)
〜白根火山ロープウェイ山麓駅〜
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スタートは白根火山ロープウェイ山麓駅です。
私たち以外に登山者の姿はありません。

早朝のロープウェイの駅は、シャッターが閉ざされていてトイレにも入れません。
自動車利用でロープウェイ営業前に到着の場合は、途中で用を足しておく必要があります。

( 6:40) 富貴原の池コースへの入口
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ロープウェイの駅から国道沿いに少し上った所に登山口があります。
注意看板には、この先に険しい道があることと熊の出る恐れがあることが記載されていました。
草津町のホームページにも最近の熊の出没情報が掲載されています。
もちろん、「熊鈴」は欠かせません。

( 6:42) 立ち止まり厳禁の有毒ガス発生地帯
〜殺生河原〜
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登山道を入ると直ぐ、有毒の硫化水素ガスが発生する危険地帯です。
辺り一面は硫黄の匂いに包まれています。
自動車道路も駐停車が禁止されていて、登山道も立ち止まりが禁止されています。
以前には死者も出した場所でもありますが、立ち止まることなく進めば大丈夫のようです。

( 6:44) 温泉街との分岐
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直ぐに温泉街への道との分岐路に出ます。
本白根方面は遊歩道となっていますが、登山道です。

( 7:00) 朝露に濡れる道
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やがて胸の高さまでの笹薮を抜ける道になります。
朝露にズボンもびしょ濡れになりました。

( 7:07) 樹林帯のアップダウンを繰り返す
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ハイキング程度の道と思っていたら結構きつい登山道でした。
先日の台風による雨の所為か地面は湿っていて、細かな上り下りを繰り返すので足許に注意が必要です。

( 7:13) 振り返れば雲海
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少し開けた場所に出て来た道を振り返ると、遠方の山々を背景に少しばかりの雲海がありました。

( 7:32) 明るい登山道
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樹林帯を抜けて背の低い笹の中を行く明るい道に出ます。

( 7:35) 富貴原ノ池(標高1750m)
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富貴原ノ池は静かな美しい池です。
説明の看板などはありませんが、却って良い気がしました。
池沿いを半周するように周り、平坦な道を進みます。

( 7:36) 山頂を仰ぐ
〜富貴原ノ池〜
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富貴原ノ池から山頂を見ると雲が掛かっていました。

( 7:47) 再び登り坂
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池を過ぎると再び急な傾斜の登り坂になります。

( 7:51) 富貴原ノ池を見下ろす
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登った所から池を振り返ります。

( 7:57) 枯れ木の道
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前週の北八ヶ岳の縞枯を思わせる枯れ木の中を行く道です。

( 8:27) 平坦な細道
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緩やかな道に変わり落ち着いて歩くことが出来ます。
ただし道幅は数十センチほどで谷側が緩んでいる場所もあり、油断は禁物です。

( 8:34) 本白根コースとの接続地点(標高1980m)
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白根火山ゴンドラ(ロープウェイ)山頂駅からの道に合流します。
登り始めから約二時間掛けて富貴原の池コースを踏破しました。
実は妻が車酔いを起こして大分スローペースで登って来たもので、標準コースタイムは1時間40分ほどかと思います。

( 8:54) 整備された木道
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ゴンドラ山頂駅からの本白根コースは火口を巡り一周できるコースです。
この道は富貴原の池コースとは違い、ハイキングコースとして整備されています。

( 8:58) 鏡池
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外輪山を越えると旧火口のひとつ鏡池に出ます。
ここで休憩をとって、暖かい豚汁を口に入れます。
具合の優れなかった妻も、少し元気が出てきました。

( 9:21) 鏡池周辺の道
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小ピークを越えていきます。

( 9:33) ハイマツを抜ける道
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これまで歩いてきた道とは打って変わって、高山の風景が展開します。

( 9:38) コマクサの群生
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火口を囲む稜線に出ると、コマクサの群生の景色が目に飛び込んできました。
高山植物の女王とも呼ばれるコマクサは、ここ草津白根山では濃いピンク色の花を付けています。

( 9:40) コマクサの名は馬(駒)面に似ているから
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コマクサの名の由来は、その姿が駒すなわち馬の面に似ているところからだそうです。
一番綺麗な時期は少し過ぎてしまっていたようですが、それでも環境の厳しい所に咲く花は印象的な美しさを持っていました。

( 9:46) 本白根山展望所(標高2140m)
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今回歩いたコースでは最高地点となる展望所です。
遠方は雲が掛かっていて眺めは今ひとつでした。

(10:04) 木道を下る道
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展望所で休憩してから、ロープウェイ(ゴンドラ)山頂駅に向けて出発です。
山頂駅からは、我々とは逆のコースを辿るハイカーがほとんどで、鏡池まで足を延ばす方は少ないようです。

(10:10) 中央火口
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草津白根山の中央火口を右手に見ながら下ります。

(10:20) 中央火口北側のコマクサの群生
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中央火口の北側にもコマクサの群生が見られます。

(10:26) 緩やかに下る道
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中央火口を過ぎて木道を歩きます。

(10:44) 本白根ゲレンデリフト
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途中からはゲレンデリフトも利用できますが、もちろん歩いて下山しました。

(10:47) ゴール地点(標高2020m)
〜白根火山ロープウェイ山頂駅〜
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ゲレンデリフト乗り場から舗装された道を歩くと、直ぐにゴール地点のロープウェイ山頂駅に到着です。
今回は距離の割りに時間が掛かってしまいました。
体調管理の面も含めて、今後の山歩きに役立てたいと思います。

(10:53) ゴンドラリフトで山を下りる
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ロープウェイ(ゴンドラリフト)で山頂駅から山麓駅まで下ります。
歩いて登ってきた分を下りることになりますが、こうしてみると随分と登ってきたことが分かります。

(11:07) 白根火山ロープウェイ山麓駅に戻る
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朝のスタート時点ではシャッターが降りていた山麓駅に到着しました。
登った時間と比較すると、本当にあっという間に下りてきてしまいました。


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