登山年月日 | 2012年 5月19日 |
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参加人数 | 大人 2人 |
日程 | 日帰り |
天候 | 晴れ |
距離 | 7.2Km |
時間(休憩を含む) | 5時間50分 |
スタート地点標高 | 1319m (天神平) |
最高点標高 | 1977m (谷川岳山頂) |
ゴール地点標高 | 1319m (天神平) |
標高差(最大) | 658m |
累積標高 | +921m、-921m |
気温 | 10℃ (天神平 午前10時) |
(※ 標高、距離には誤差が含まれます)
残雪期の高山を歩くための訓練として、雪のある山を歩くことにしました。
日帰りで登頂できる残雪の山は限られていますが、その中から谷川岳に登ることにしました。
遭難事故が多く「魔の山」とも呼ばれる谷川岳ですが、一般登山ルートを選べば危険は少なくなります。
JR上越線の下り線は、全長13キロメートル以上ある新清水トンネルの中にあります。
プラットホームから400段以上の階段を上り、やっと地上の駅舎に辿りつきました。
土合駅から国道291号線を土合口まで歩きます。
木々の若葉が眩しい道でした。
ベースプラザのある土合口からロープウェイに乗ります。
谷川岳ロープウェイは、高低差500メートル余りを最速7分で結びます。
ロープウェイで天神平に到着です。
天神峠まではリフトがありますが、それには乗らずに天神尾根を目指して出発します。
※山頂近くの山小屋にはトイレがあります。計画的に利用するようにしましょう。
天神平から天神尾根に続く道は、殆ど雪に覆われています。
春の陽射しに融けかかった雪が足下をずるずると滑らせるので、途中からはアイゼンを着用しました。
途中、装備が悪いと言って引き返してきた登山者もいました。
歩く道から谷川岳の山頂がよく見えました。
山頂付近も沢山の雪に覆われています。
疎林の中を先行者のトレースを頼りに進みます。
天神峠からの登山道に合流して天神尾根に出ました。
道端には多くのショウジョウバカマが咲いています。
途中には、雪の急斜面をトラバースする所が何箇所かありました。
アイゼンを履いているとは言え、慎重に通過します。
尾根上にある熊穴沢避難小屋に到着しました。
避難小屋周辺の道には雪はありません。
避難小屋から上部は、雪の急斜面と岩の露出した道が交互に現れます。
岩場には鎖場もありますが、鎖には頼らなくても上れます。
カタクリの花が盛りです。
花は下を向いていました。
肩ノ小屋の下の斜面は大量の雪に覆われています。
直線距離で600メートルほどある雪の斜面に再びアイゼンを履いて挑みます。
急斜面の直登は、息の切れる辛い道でした。
横を見ると、結構斜度がきついのが分かります。
もちろん、滑落の危険があります。
肩ノ小屋の屋根のソーラーパネルが見え、徐々に小屋の姿が現れました。
山頂はもう直ぐです。
往路では肩ノ小屋には立ち寄らずに山頂を目指します。
双耳峰である谷川岳の一つ目の頂がトマの耳です。
頂には雪はありませんでした。
トマの耳から谷川岳山頂のオキの耳を見ます。
トマの耳の岩陰に荷物を置いて、身軽になってオキの耳を目指します。
吊り尾根に雪はありません。
谷川岳山頂のオキの耳に到着しました。
周囲360度の眺望は素晴らしいものでした。
時間がないので、すぐに引き返します。
オキの耳からトマの耳を見ます。
チップ制のトイレを拝借し、小屋の前でアイゼンを着けて雪面の下りに向かいます。
上りには50分以上掛かった道を、20分足らずで下りてしまいました。
足を滑らせながら、とても楽しく下りることができました。スキーの経験が活きています。
熊穴沢避難小屋に到着しました。
天神尾根の道を外れて天神平に向かいます。
振り返れば傾きかけた太陽が照っていました。
雪面に付けられた筋は、我々の前を歩いていた登山者の尻セードの跡です。
天神平のロープウェイ駅に到着しました。
やはり雪の登山道は時間が掛かってしまいました。
でも、雪の斜面の下りは膝にも優しく、楽しい『山歩き』になりました。