登山年月日 | 2012年05月25日 |
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参加人数 | 大人 2人 |
日程 | 日帰り |
天候 | 快晴 |
距離 | 7.6Km |
時間(休憩を含む) | 3時間46分 |
スタート地点標高 | 1590m (上日川峠) |
最高点標高 | 2057m (大菩薩嶺山頂) |
ゴール地点標高 | 1590m (上日川峠) |
標高差(最大) | 467m |
累積標高 | +570m、-571m |
気温 | 26.1℃ (甲府市 正午の参考値) |
(※ 標高、距離には誤差が含まれます)
風薫る季節、少しずつ高度を上げたく思い、2000メートル級の山に登ることにしました。
2012年に登った谷川岳を始めとする上越国境はまだ雪深く、現在の体力を考えるとアイゼンでの歩行は避けたいところです。
雪のない日帰り可能な山から奥秩父山塊に位置する大菩薩嶺を選び、始発列車で出掛けることにしました。
関東平野は朝から雲に覆われて、中央線沿線も途中の大月辺りまで車窓の山にはガスが掛かっていました。
山の眺めは半ば諦めながら列車に揺られていましたが、大月を過ぎると徐々に明るくなり、笹子トンネルを抜けると青空が広がっていました。
東京方面から笹子峠を越え、甲府盆地手前の山間部に位置するのが甲斐大和駅です。 大菩薩嶺の登山口上日川峠(かみひかわとうげ)へは甲斐大和駅からバスが出ています。
列車の到着と同時に上日川峠行のバス停には長い列ができます。 マイクロバスの定員は30名ほどですが、週末には臨時便が用意されて乗りこぼしはないようです。
登山口の上日川峠に到着しました。
日川(ひかわ)上流にあり正式には「かみひかわとうげ」ですが、バスの案内では「かみにっかわとうげ」と発音していました。
駐車場があり、自家用車も乗り入れています。
バス停の奥からは南アルプスを眺めることができました。
準備を整えて出発します。
登山口にはお馴染みの「熊出没注意」の看板が目立ちます。
※途中には売店やトイレがあります。計画的に利用するようにしましょう。
歩きやすい土の道を陽の光が照らします。
道の傍らには小さなスミレが咲いています。
大菩薩嶺へは、唐松尾根伝いと大菩薩峠を経由する二つのルートがあります。
左手の唐松尾根の道を進むことにしました。
分岐後は、整備された緩やかな上りの道で始まります。
傾斜が徐々にきつくなって、石の転がる道になりました。
木々の間から富士山の姿が見え始めました。 春の空気に少し霞んでいますが、圧倒的な存在感があります。
陽射しを受けて歩けば汗ばむ陽気ですが、立ち止まれば乾いた空気が心地よく感じます。 風はなく穏やかな山道でふと目を上げれば、若葉の間に青空が広がっていました。
樹林の中の緩やかな尾根道は、大小の石を踏む急登に変わります。 浮石に注意して上ります。
登山道は開けて眺めのよい尾根道となります。
振り替えれば、いつでも富士山を眺めることができます。
高度が上がると、富士山の右手には甲府盆地を見下ろして南アルプスの稜線が広がっていました。 日本最高峰富士山と第二位の北岳を一緒に見ることができます。
唐松尾根を上り詰めて稜線上の雷岩に到着しました。
沢山の人たちが弁当を広げて休憩しています。
休憩は後回しにして、まずは山頂を目指します。
雷岩から樹林帯の緩やかな上りを進むと、すぐに大菩薩嶺山頂に着きました。
木々に囲まれた山頂に眺望はありません。
2013年になってからは初めてクッカーとストーブを持ち込みました。
いつもの棒ラーメンを茹でますが、絹さやを添えて彩がよくなりました。
少しのんびりして50分ほどの休憩時間を取りました。
雷岩から大菩薩峠までは、行く先が見える気持ちの良い稜線歩きです。
稜線を歩く傍らの樹木に小鳥がいました。
綺麗な鳴き声で囀ります。
鳥の声
所々に岩盤を下りる箇所がありました。 下りた岩を振り返ります。
稜線を辿って大菩薩峠に到着です。 大菩薩峠には山小屋があり、売店が併設されています。 周辺は多くのハイカーで賑わっていました。
稜線を辿ると石丸峠を経て大回りで登山口に戻ることもできますが、唐松尾根分岐方面へ上日川峠に向けて下山します。
大菩薩峠から登山口までは山小屋の軽自動車が通る道を下ります。
整地された下り坂に歩く速度は上がります。
唐松尾根分岐点に戻ってきました。
上日川峠13時発のバスに間に合いそうなので、車道を下って急ぐことにしました。
甲斐大和駅行のバスが待つ登山口に到着しました。 山小屋の周辺は人影が疎らで、昼下がりの長閑な雰囲気が漂っていました。