山歩き、山の写真、山行記録のページ
登山年月日 | 2013年 7月12日 |
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参加人数 | 大人 2人 |
日程 | 日帰り(前泊) |
天候 | 晴れ |
距離 | 8.0Km |
時間(休憩を含む) | 6時間58分 |
スタート地点標高 | 2180m (田の原) |
最高点標高 | 3067m (木曽御嶽山剣ヶ峰) |
ゴール地点標高 | 2180m (田の原) |
標高差(最大) | 887m |
累積標高 | + 938m、- 939m |
気温 | 27℃ (王滝村 正午の参考値) |
(※ 標高、距離には誤差が含まれます)
2013年6月、富士山がユネスコ世界文化遺産に登録されました。
同じ年の7月、富士山に注目が集まる中、もうひとつの3000メートルを超える独立峰である木曽の御嶽山に登りました。
登山口を選べば短時間での登頂が可能で、朝から上れば山小屋を利用することもありません。
麓の宿に前泊し、早朝から行動して御嶽山の最高点である剣ヶ峰を目指します。
田の原登山口から御嶽山を望みます。 天気は上々、少し肌寒く感じますが長野県内も最高気温は30℃以上の予報が出ています。 相当な暑さを覚悟しての登山になりそうです。
御嶽山は信仰の山です。
鳥居を潜り、厳かな気持ちで山頂を目指します。
※途中には山小屋があります。休憩など計画的に利用しましょう。
登山口からしばらくの間は、緩やかな上りの道です。
道はよく整備されています。 緩やかな上りの砂利道から少しずつ傾斜が大きくなって、木材で組んだ階段になります。
登山道は御嶽神社奥社への参道です。 元々は女人禁制の信仰の山で、明治初年は大江大権現まで女人の登拝が許されていたようです。
大江大権現を過ぎた辺りから傾斜はさらに大きくなって、登山道らしくなります。
木々の高さは低くなり、植生もハイマツ帯に変わってきました。
八合目にあたる場所が森林限界となり、眺めのよい登山道が続きます。
富士見の名前から、この辺りで富士山を望むことができるようですが、振り返っても富士山の方向は雲に隠れていました。
王滝口頂上山荘の建物が見えています。
振り返れば、山に掛かっていた雲が少しずつ晴れて、手前の中央アルプスとその奥の南アルプスが見えています。
山頂までの登山道に雪渓を越える箇所はありませんでした。
暑い日が続き、雪解けも進んだようです。
奥之院への道は雪渓を横断する必要があります。
雪渓を横目に見ながら、まずは王滝口頂上を目指します。
小さな花は色々咲いていましたが、盛りなのはイワカガミです。
富士山の頂上付近が見えてきました。
王滝口頂上山荘に到着しました。 トイレに立ち寄り、少しだけ休憩をとりました。
鳥居を潜ると社務所と神社があります。 参拝してから山頂までの最後の上りに臨みます。
王滝頂上と山頂剣ヶ峰までの八丁ダルミを歩きます。
標高は3000メートルに迫り、息苦しく感じます。
風が強く吹き抜けます。
剣ヶ峰山荘の前のベンチで少し休憩して息を整えます。
王滝頂上の奥には雲海が広がっています。
山頂への最後の上りは階段です。
山頂剣ヶ峰には御嶽神社があります。
御嶽山に関わる信仰はその歴史とともに複雑でよく理解できていません。
山頂に無事に到着したことの御礼と下山の安全を祈念して、二礼二拍手一礼でお参りします。
剣ヶ峰には一等三角点があります。
古めかしい標柱が立っています。
剣ヶ峰から火口湖の一ノ池を望みます。 水は涸れているようです。
二ノ池を望みます。
池の水はエメラルドグリーンに輝いています。
二ノ池には常に水があり、日本最高所の湖沼として知られています。
剣ヶ峰は風も弱く、とても居心地がよくて、のんびりと過ごすことができました。 階段を下りて剣ヶ峰を後にします。
剣ヶ峰山荘の前のベンチに腰を下ろして休憩します。 コーヒーを注文して、ここでものんびりと山を眺めて過ごしました。
結局、山頂付近で一時間ほどの時間を過ごしました。 名残惜しいのですが、やはり下山しなければなりません。
王滝頂上から奥之院への道に入ります。
御嶽山の東面は風が無く、時間とともに陽射しが強くなって気温が上がってきます。
奥之院に続く道の傍らには、イワカガミがとても多く咲いていました。
奥之院の裏手に出ると冷たい風が吹いていました。 少しの間、剣ヶ峰や継子岳などを眺めてから下山の道に入りました。
奥之院から田の原に向かいます。 落石に注意して下山します。
途中には雪渓がありました。
雪は柔らかく、足場は作れるのであまり怖いことはありませんでした。
軽アイゼンは用意していましたが、使う必要はありませんでした。
登山道の途中で、多くの登山者が道端にカメラを向けていました。
丁度イワカガミが群生している場所で、初めは花を撮っているのだと思ったのですが、そこにはライチョウがいたのです。
北アルプス以外では初めて出合ったライチョウです。
疲労もあって下りの道は長く感じます。 陽射しは強く、気温はぐんぐんと上がって体力を消耗します。
太陽はほぼ真上にあって、樹林の中でも陽に当たっています。
田の原の登山口の後ろには三笠山が見えています。 ゴールはもう直ぐです。
高原の涼風はありません。 空気も湿っています。
田の原の登山口に戻ってきました。
朝は肌寒かったものの、帰りの道はとても暑く疲労が蓄積しました。
それでも、山頂の眺めやライチョウとの出合いもあり、楽しい山行になりました。